環境教育特論の授業のフィールドワークとして、杉並区立西田小学校に訪問しました。
お天気にも恵まれ、心地よい和やかな雰囲気の中、活動ができました!
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✩当日のスケジュール✩
2時間目 5年生の授業に参加し、自らの研究テーマと環境との結びつきを話す
3時間目 西田小のESDと地域連携について、秦先生と半澤さんよりお話を頂く
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今回のフィールドワークの目的は、本学学生が自らの研究テーマと環境との結びつきを語ることで、西田小の5年生が今年度取り組む自主環境研究のテーマのヒントをつかんでもらうこと。
当日は学生1人と児童6人がグループになり、15分間ほどそれぞれ自由に対話を行いました。西田小の子どもたちは、まず大学生の研究と社会現象や課題との関係について説明を聞いた後、それをヒントにこれからの自分の学習課題と計画をワークシートに記入しました。どのグループでも、積極的な意見交換がなされていました。
↓授業の様子と、学生と児童の対話を一部ご紹介します↓
小学生からの質問「機械化にするであったとしてもその機械を動かす電気はどこから来てるの?」「その電気を発生させることが地球温暖化に影響してないの?」に対して、大学生は「とても良く考えている」と感心していました。
また、以下のようなやりとりもありました。
小学生「台風の時、風力発電が力を発揮するのでは?」
大学生「台風の日は風が強すぎて逆に動かせないんだよ」
小学生「原子力はなんで動いていないのか?」
大学生「健康に悪い放射能を発生させてしまうからむやみに動かせないんだよ。東日本大震災のような危険性もあるんだ。」
環境問題に対して興味や自分なりの考えを持っていないと出てこないような質問や意見が多く、大学生たちは感心していました。
大学生のひとりは事後の感想の中で「自分の研究を児童たちにわかるように説明するということは、それが人々の生活にどのように関わっているか、自分が理解しきれていない部分は何かを深く考えるきっかけとなりました」と述べていました。
↓秦先生、半澤さんのレクチャーの様子と、学生の感想を一部ご紹介します↓
また、別の大学生は「交流を通して、たとえ研究対象が子どもでなくても、研究者も子どもの声に耳を傾ける必要があると思うようになった。環境教育は難しいものですが、子どもたちから環境を守る意識を育てていくことが大切だと思います。 秦さんの授業で、ESDの発展が非常に早く、教育者が子どもに優しい教育をしていることを実感しました」と感想を述べていました。
さらに別の大学生は、「環境教育の現場の最前線は全てが刺激的で、研究に早くフィードバックしたい気持ちでいっぱいです。子供だけではなく大人まで巻き込み、学びの構造を変えながら、環境問題への意識を高める必要がある、というお話を聞いて、自身の研究分野で、環境教育の発展の一端を担えるような発見がしたいと感じました」と述べていました。
授業が終わった後までお話をしている様子や、学生アンケートでの記述の充実から、本学の学生にとっても西田小の児童にとっても、お互いに刺激的な、素晴らしい環境学習の機会になったことがうかがえます…!
秦先生や半澤さんをはじめとする、西田小関係者の皆様のご協力なしには、今回のフィールドワークは実現しませんでした。授業等でお忙しい中、数々のお心遣いと御協力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。