芝浦工大生2024年度活動報告:しまっ子放課後児童クラブ「ペットボトルスノードームを作ろう!」B班

※この記事は、芝浦工業大学環境システム学科専門科目「SDGs・環境マネジメント実習」の授業の一環での活動報告です
@しまっ子第1放課後児童クラブ 、@しまっ子第2放課後児童クラブ 、@しまっ子第3放課後児童クラブ 

 BR23003 新井勇仁、BR23034 木村義和、BR23035 阿部葵季、BR23044 渡部智也

1.活動の概要 

(1)名称 

ペットボトルスノードームを作ろう! 

 SDGs色おにをしよう!

(2)活動の目的 

ゴミになるはずの空きペットボトルや空き瓶でスノードームを作り、ごみの活用やリユースについて知ってもらう。 
ゲーム感覚でSDGsを体験し、SDGsへの関心を持ってもらう。 
「SDGsを学ぶ」というより「感覚として体に覚えてもらう」

(3)目標・指標 

<アウトカム指標項目>  

ゴミの再利用についての質問回答率70%以上とする 

<アウトプット指標項目>  

参加者を50人以上にする 

<インプット指標項目>  

ペットボトルスノードームを作成する 

色おにを1回以上実施する

(4)関連するSDGs 

No.4  質の高い教育をみんなに 
No.11 住み続けられるまちづくりを 
No.13 気候変動に具体的な対策を 
No.15 陸の豊かさを守ろう 

2.活動内容 

](1)日時 

〇打ち合わせ

1回目             2回目
第1 :11/29(金)13:00~     第1 :11/30(水)16:00~
第2 :11/31(木)13:00~     第2 :12/5(木)13:00~
第3 :11/29(金)13:00~     第3 :11/30(水)13:00~

〇企画実施

第1: 12/20(金)15:30~ 
12/16(月)15:00~  
第2 :12/23(月)15:30~ 
第3 :12/9(月)14:30~ 

(2)対象 

しまっ子第1放課後児童クラブ 
しまっ子第2放課後児童クラブ 
しまっ子第3放課後児童クラブ 
小学1~6年生  

(3)場所 

しまっ子第1放課後児童クラブ 
しまっ子第2放課後児童クラブ 
しまっ子第3放課後児童クラブ 

【打ち合わせ概要】

〇1回目

企画の目的や提案、注意事項をまとめて訪問。相手方の様子や実施可能な場所・規模を把握し、要望に沿った企画進行を目的とした。屋内外での工作・クイズ・運動など多様な提案を行い、好まれる企画を探った。

主な確認事項
・参加人数(学年別・男女別)
・実施希望日時
・希望する企画内容

参照資料

https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:c0805cf0-5307-4e51-b592-4c0e761ca3eb

1回目同様に企画目的・企画提案・注意事項をまとめ訪問した。2回目の訪問趣旨としては、1回目で把握した希望を元に企画を3つにブラッシュアップして査収確認を行った。

参照資料

https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:612e3e05-3275-43e0-9310-be4fc81baf75

【ペットボトルスノードームづくり】 

作り方資料 : https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:ap:329b2083-7d9f-4732-b93f-ca3bb79ec807

  • 空きペットボトルを使用してスノードームを作成。
  • 手順:
    1. 「ペットボトルはごみ??」のような軽い話をする。
    2. ペットボトルにラメとどんぐりを入れる。
    3. キャップにスポンジとお弁当ピックを固定。
    4. ペットボトルに洗濯のり:水を1:2の割合で注入。
    5. キャップを締め、飾り付けを施して完成。
  • 質問:
  • 楽しかったか?
  • また作りたいと思ったか?
  • 他のペットボトル工作に興味を持ったか?

【SDGs色おに】 

  • 各公園(東大宮中央公園、一本松公園)にてSDGsに関連する簡単なクイズを実施

例:

  • 「公園の木と関連付けながら陸を豊かに:緑」
  • 「水道と関連付けながら安全な水と:青」
  • クイズから連想される色を探し、公園内でその色にタッチする遊び。
  • 質問:
    • 楽しかったか?
    • 「SDGs色おに」をまたやりたいと思ったか?
    • 運動を通じて元気になったか?

(5)準備作業

  1. スノードームの材料準備:

大宮キャンパス構内でどんぐり(シラカシ)を拾い、虫対策のため鍋で沸騰させる。

ラメ、スポンジ、どんぐりを小分けしてジップロックに詰める。

  1. 作り方プリントの作成
  2. SDGs色おに用クイズ作成。 

(6)必要物品 

(1) 作成材料

  • ペットボトル
  • どんぐり(シラカシ)
  • ラメ
  • 洗濯のり

(2) 飾り付け用品

  • マスキングテープ
  • 油性ペン

(3) 活動用備品

  • グルーガン(または接着剤)
  • バット(こぼれ防止)
  • 漏斗(こぼれ防止)
  • キッチンタオル
  • 計量カップ

(7)緊急事態への対応 

  1. 災害発生時:
  2. 事前に避難経路を確認。
  3. 指導者の指示に従い避難誘導。
  4. 保護者との連絡:
  5. 各グループに1名以上の指導者を配置し、緊急連絡に対応。
  6. 注意事項
  7. ラメがこぼれることを想定し、参加者にペーパータオルを配った。
  8. 水・洗濯のりを注ぐ際にこぼれることを想定し、漏斗とバットを用意した。

(8)法令順守への対応 

個人情報保護:

  • 写真撮影は指導者の許可を得て実施。
  • 人物が特定されないよう配慮。

3.実施手順 

  1. 15:15: おやつ・宿題(学童時間)。
  2. 15:30: グループ分け。
  3. 15:30 ~ 16:15:
    • スノードーム作成: 手順に沿って工作を実施。
    • SDGs色おに: クイズ形式の遊びを公園で実施。
  4. 16:15 ~ 16:30: 質問・振り返り。

※手順は「活動内容>方法>【ペットボトルスノードームづくり】」参照 

振り返り

  • 子どもたちの反応:
    • 多くの児童が楽しいと回答。
    • 自然やリサイクル、SDGsに関心を持つきっかけとなった。
  • 改善点:
    • 材料準備の効率化。
    • クイズのバリエーションを増やす。


4.当日の活動の様子

●スノードームづくり  

第1学童                第3学童

写真1 スノードームづくりの様子

スノードーム作成体験では、子供たち一人一人が自分だけのオリジナルスノードームを作り上げることができた。ラメの色やお弁当ピックなど、パーツの選択肢を複数用意したことで、子供たちは自分の好みで選んだり、自由に色を塗ったりしながら、小学生ならではの創造性を存分に発揮していた。特にラメを入れる工程やキャップをマスキングテープで装飾する工程では苦戦する様子も見られたが、それも含めて楽しみながら取り組んでくれた。また、最近流行っているゲームや習い事の話も楽しそうに話してくれた。

なお、材料として必要なペットボトルについては、事前に持参するように告知することで、半数ほどの子供たちが自分がいいと思うペットボトルのデザインを持参して取り組むことができたという点でもよかったと思う

●色おに

活動実施日は学童に集合後、一緒に近くの公園(東大宮中央公園・一本松公園)に移動し、SDGsに関わる簡単なクイズを出題し、その後それらに関係する色を使った色おにを実施した。大気汚染に関連し空の色や、光合成や植物に関連し緑など、実際にその色を探して体を動かしながら学ぶということがとても有意義に行えた。色おに実施後は先生側や学童の子供たちの要望に応えその他のおにごっこ、かけっこなどの遊びも行い、楽しんでくれた。また、普段の学校で遊んでいることや放課後の過ごし方、学校で今勉強していること、興味を持っていることなどを話してくれたりもした。SDGsを学ぶこと、体を動かすことで元気になること(SDGs3番「すべての人に健康と福祉を」を伝えながら)を感じてもらうことができてよかった。

第1学童

第3学童

写真2 色おにの様子

  • 活動の評価

<インプット指標項目> 

ペットボトルスノードームを1回以上作成する           3か所実施 【達成】

色おにを1回以上実施する                3か所実施 【達成】

<アウトプット指標項目>

参加者を50人以上にする                                                    63名  【達成】

<アウトカム指標項目> 

SDGs意識についてのリピート率を70%以上とする       75%       【達成】

アウトカム指標

スノードーム作成(第1学童)            スノードーム作成(第3学童)

     SDGs色鬼(第1学童)               SDGs色鬼(第3学童)

活動目的の達成度・学びの効果

ゴミのリサイクルだけではなくSDGsへの関心をすでに持っており、そこに付加する形でごみのリユースについての一例を伝えられたと思う。また、工作や遊び感覚でSDGsを覚えてもらうこともできたのではないか。

運営の評価

内容の難易度
小学1~6年生と幅広い年齢層を対象としたため、低学年にはやや難しい部分があった。特に、ペットボトルの飲み口が小さく、ラメを入れる作業に時間がかかったり、こぼしたりする場面が見られた。また、弁当用ピックをスポンジとキャップに接着する作業は大学生が担当したが、家庭での実施を考えると、グルーガンの有無や接着剤の使用に注意が必要と感じた。その他の工程(水やのりを注ぐ作業など)は適切な難易度であった。

時間管理
各回の参加人数は異なったが、すべて1時間程度で終了し、事前に設定した1時間半の枠内に収まった。色おにを5~10分単位で調整できたため、柔軟な時間管理が可能だった。

臨機応変な対応
ラメを入れる際の考慮が不十分で、床や机にこぼれる場面が発生したが、途中からペーパータオルを敷いて作業することで材料の無駄を防ぎ、掃除の負担も軽減できた。このように、状況に応じた改善を行うことができた。

6.外部評価

第1学童 おきずみ様

SDGsについて、小学生を対象に分かりやすく伝える為に興味をもたせたり、工夫されているなと思いました。スノードームは学童での活動でも作った事はありますが、ペットボトルを使用したり、自然のものを材料にしていて参考になりました。

外での活動では、遊びながらクイズを出してもらい、普段何気なく過ごしている場所にもSDGsにつながる気づきがあったのではないかと思います。

第3学童 小島様

児童及び、職員共々、とてもいい体験ができ大変満足しております。

ぜひ、機会があればまたの実習のご協力のお話お待ちしております。

7.ロードマップの作成

「ペットボトルでのスノードームづくり」「SDGs色おに」のそれぞれについてロードマップを以下のように作成した。

6.外部評価

8.個人感想

BR23003 新井勇仁

今回の活動で自分は全体の企画、スノードームの事前準備、SDGs色鬼の企画、SDGs色鬼の当日担当を行った。まだSDGsを理解するのが難しい小学生に対してSDGsの活動を行うのでどのような活動にするべきか試行錯誤した。その中で、学童の職員さんの方から室内と室外に分けたいとの要望をいただいた。それをふまえて室内ではペットボトルを利用したスノードーム作り、SDGs色鬼を行うことに決定した。活動を行う1週間前から準備を行った。基本的には余裕をもって準備をすることができたが、材料が想定していたよりも必要だったり、物の保管場所を決めていなかったり多少のトラブルがあったので、今後はゆとりを持った準備ができるようにしたい。当日の活動では小学生とSDGsを交えながら遊ぶことができた。最後に挙手式のアンケートを行ったときに楽しかったと手を挙げてくれた子が多く、この活動をしてよかったと思えた。

BR23034 木村義和 

今回の活動では、企画提案やスケジューリングなど3つの学童と打ち合わせをしながら調整をして一から自分たちで考えるという貴重な体験をした。SDGsキャンパスツアーで小学生がどんな子なのか分かっていたので、それを踏まえていろいろな状況を想定して、グループで話し合いながら事前準備をすることができた。そのおかげで当日の活動では、特に問題なくスムーズに進行することができたと思う。自分は屋内のスノードームを担当したが、進行役をする人と、材料を配布したり、ブルーガンをする人で役割を分担して進めることができた。小学生たちもとても楽しそうに満足してくれていて、実際に挙手アンケートでもほとんどの小学生が楽しかったと言ってくれていて、とても嬉しかったのと同時に今までの活動の成果が発揮できて達成感を感じることができた。今回の活動を活かして、今後芝浦工大と東大宮の地域の人たちとの交流の機会があればz積極的に参加していきたいと思った。

BR23035 阿部葵季

今回の活動でスノードームを作ってもらった小学生は、数週間前のキャンパスツアーでどのような小学生がいるのかを多少知っていたのでそのときSDGsについての知識を少し持っていたのでその延長線上でどのように理解してもらうかを考えることが難しかった

自分は屋内のスノードームづくりを担当したが、最初はスノードームづくりに難色を示している人でもいざつくり始めていると自分が選んだラメの色、お弁当のピックの種類、自分でデザインしたペットボトルを使って世界に一つだけのオリジナルのスノードームをつくることができると挙手アンケートではほとんどの小学生が”楽しかった”や”家でもまたつくりたい”といった人がたくさんいたので、嬉しかった

準備の面において当日に急いで買い出しに行ったり、材料のなくなりそうな見積もりが甘いことがあったので、もっと余裕を持って行動することが出来たらよりいいと思った

BR23044 渡部智也

今回の活動では普段あまり関わりのない小学生を対象にSDGsについて学んでもらうものであったが、どのように説明すれば興味を持ってくれやすいか、理解しやすいかを考えながら動くのが難しかった。同じ小学生でも低学年と高学年でかなり、したいことや興味を持つものが異なり、その場で子どもたちの反応を見ながら活動するのが楽しかった。予備のペットボトルなどの事前の準備においては、実際の活動を想像しながら、どのような事態が起き得るのか、それを防ぐためにどんなものが必要なのかなどをメンバーで話し合いながら準備を行えたのがとても良かったと思う。反省としては外での「色おに」については、出題のSDGsとの関連付けが難しかったこと、対象の学童以外の小学生が築かない間に混ざってしまっていて、子どもたちの行動の把握が難しくなってしまったこと、水分補給のタイミングが不規則になってしまったこと、などが挙げられる。

                                                                            以上