芝浦工大生2024年度活動報告:しまっ子放課後児童クラブ「ペットボトルスノードームを作ろう!」C班

※この記事は、芝浦工業大学環境システム学科専門科目「SDGs・環境マネジメント実習」の授業の一環での活動報告です@しまっ子第1放課後児童クラブ、@しまっ子第2放課後児童クラブ、@しまっ子第3放課後児童クラブ

BR23025 濵田航颯、BR23056 蓮見 剛、BR23065 高根善吏

1.活動の概要

(1)名称

ペットボトルスノードームを作ろう!

SDGs色おにをしよう!

(2)活動の目的

ゴミになるはずの空きペットボトルや空き瓶でスノードームを作り、ごみの活用やリユースについて知ってもらう。
ゲーム感覚でSDGsを体験し、SDGsへの関心を持ってもらう。
「SDGsを学ぶ」というより「感覚として体に覚えてもらう」

(3)目標・指標

<アウトカム指標項目> 

SDGs意識についての質問のリピート意識率を70%以上とする

<アウトプット指標項目> 

参加者を50人以上にする

<インプット指標項目> 

ペットボトルスノードームを1回以上作成する

色おにを1回以上実施する

(4)関連するSDGs

No.4  質の高い教育をみんなに

No.11 住み続けられるまちづくりを

No.12 つくる責任、つかう責任

No.13 気候変動に具体的な対策を

No.15 陸の豊かさを守ろう


2.活動内容

(1)  日時

〇打ち合わせ

1回目
第1 :11/30(水)16:00~、第2 :11/31(木)13:00~、第3 :11/30(水)13:00~
2回目
第1 :11/29(金)13:00~、第2 :12/5(木)13:00~、第3 :11/29(金)13:00~

〇企画実施

第1: 12/20(金)15:30~
12/16(月)15:00~
第2 :12/23(月)15:30~ 体調不良者続出のため中止
第3 :12/9(月)14:30~

(2)対象

しまっ子第1放課後児童クラブ、しまっ子第2放課後児童クラブ、しまっ子第3放課後児童クラブ 小学1~6年生

(3)場所

人, テーブル, 屋内, 座る が含まれている画像

自動的に生成された説明しまっ子第1放課後児童クラブ、しまっ子第2放課後児童クラブ、しまっ子第3放課後児童クラブ

(4)方法

【打ち合わせ】

〇1回目

企画目的・企画提案・お願い・注意事項などをまとめ訪問した。1回目の訪問の趣旨としては、相手方の様子を把握し企画の実施可能場所や規模を把握するとともに相手方が望む内容に沿って企画を進行するためである。企画提案では屋外・屋内それぞれで工作やクイズ、運動など幅を持たせた提案を行い、どんな企画が好まれるのかに着目した。

主にすり合わせた内容を以下に示す。

・人数(学年別、男女別)
・実施希望日時
・希望企画

作成した資料を以下に示す。

https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:c0805cf0-5307-4e51-b592-4c0e761ca3eb

〇2回目

1回目同様に企画目的・企画提案・注意事項をまとめ訪問した。2回目の訪問趣旨としては、1回目で把握した希望を元に企画を3つにブラッシュアップして査収確認を行った。

作成した資料を以下に示す。

https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:612e3e05-3275-43e0-9310-be4fc81baf75

【ペットボトルスノードーム】

  1. 「日常生活において、ペットボトルをリサイクルしているか

ごみとして捨てていないか」という意識調査を行う

  • 空きペットボトルを使って工作(スノードーム作成)

作り方

  1. ペットボトルにラメとどんぐりを入れる
  2. キャップにスポンジとお弁当ピックを固定する
  3. ペットボトルに洗濯のり:水を1:2の割合で入れる
  4. キャップをしめて飾りつけしたら完成

詳細は以下のリンクを参照

https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:ap:329b2083-7d9f-4732-b93f-ca3bb79ec807

【SDGs色おに】

・SDGsに関連する簡単なクイズを出題

→「陸を豊かに:緑」(公園の木と関連付ける)

「安全な水と~:青」

等の連想できる色を用いる

クイズから連想できる色を探してタッチする(色おに)

(5)準備作業

・ペットボトルスノードームの材料の準備・試作

→ラメ・スポンジ・シラカシのどんぐりを小分けしジップロックに詰める

・作り方を載せたプリントの作成

・SDGs色おにで使うクイズの作成

(6)必要物品

〇作成

・ペットボトル(350ml程度)

→持参してもらうようにお願い+芝浦工大のPETごみから捻出

・どんぐり

→今回は芝浦工大内で採取したしらかしのどんぐりを使用

・ラメ(適量)
・せんたくのり(ペットボトルの1/3程度)
・水

〇飾り付け

・マスキングテープ
・油性ペン

〇活動上の備品

・グルーガン(または接着剤)
・バット(こぼれ防止)
・漏斗(こぼれ防止)
・キッチンタオル
・計量カップ

(7)緊急事態への対応

災害発生時:避難経路の事前確認。指導者の指示に従った避難誘導。
保護者との連絡:各グループ(中・外)に1人以上指導者を確保。

注意事項:

ラメがこぼれることを想定し、参加者にペーパータオルを配った。
水・洗濯のりを注ぐ際にこぼれることを想定し、漏斗とバットを用意した。

(8)法令順守への対応

個人情報保護:写真撮影は指導者の許可を得て実施。

 

3.実施手順

~15:15 おやつ・宿題(学童の時間)
15:15~ グループ分け(スノードーム作成/色おに)
15:30~   【スノードーム作成】@各学童
              家で燃えるゴミ/燃えないゴミ(ペットボトル等)分別しているかの確認
              いらなくなったペットボトルを使ってスノードーム作成
              ※手順は「活動内容>方法>【ペットボトルスノードームづくり】」参照

              作成後質問
              ・楽しかったか
              ・またペットボトルを使って工作したいと思ったか

【SDGs色おに】@公園(第1:一本松公園 第3:東大宮中央公園)

SDGsに関する簡単なクイズ(なぞなぞ)を出題

連想されるワード(森:緑、海・水:青、等)の色を探してタッチする

色おに後質問

・楽しかったか

・運動をして元気になったか

・SDGs色おにをまたやりたいと思ったか

4.当日の活動の様子

写真1 SDGs色おにの様子(第1学童)

写真2 SDGs色おにの様子(第3学童)

〇色おに

学堂に集合後、近くの公園(第1:一本松公園 第3:東大宮中央公園)に移動。

SDGsに関わるクイズを出題し、その内容に関連する色で色おにを行った。主に小学校中高学年の男の子たちが元気に遊びまわっており、冬の寒さに負けず皆元気で、楽しみながらSDGsクイズとその連想を行っていたと思う。また、子供たちとしては色おにではなくてもただ体を動かせればよかったようで、縄跳びや鬼ごっこ、追いかけっこなども行った。子供たちと遊ぶ中で、「SDGsなんか知ってるよ」「(小学校の)授業で習った!」などの関心の声や「これってなんの木の実?」など植物に興味を持つ子供もいた。

写真3 スノードームづくりの様子(第1学童)

写真4 スノードームづくりの様子(第3学童)

スノードーム作成

世界に1つだけのオリジナルペットボトルスノードームづくり。ということで、ペットボトルを用いて工作した。中に入れるパーツ(ラメの色やお弁当ピックの種類)を複数用意し、子供たち自身に選んでもらう、また、好きなように色塗りしてデコレーションをすることで特別感を味わってもらえたのではないだろうか。

また、小学生は水筒を利用するため、ペットボトルを目にしたり使用したりする機会が少ないと思っていたが、半分くらいの子供たちがペットボトルを持参しており、予想外だった。

事前に告知していたこともあるだろうが、「リサイクル用に分けて置いた」「分別するんだよ」などの声を聞くこともでき、ペットボトルの持参率も半分くらい関心を持った。

6.活動の評価

(1)目標の達成状況

<インプット指標項目> ペットボトルスノードームを1回以上作成する   3回実施  【達成】

色おにを1回以上実施する            3回実施 【達成】

<アウトプット指標項目>参加者を50人以上にする                                        63名      【達成】

<アウトカム指標項目> 

SDGs意識についての質問のリピート意識率を70%以上とする                                          75%        【達成】

図1.スノードーム作成について(第1学堂)     図2.スノードーム作成について(第3学堂)

図3.SDGs色おに実施について(第1学堂)     図4. SDGs色おに実施について(第3学堂)

(2)活動の評価

①活動目的の達成度・学びの効果

ゴミのリサイクルだけではなくSDGsへの関心をすでに持っており、そこに付加する形でごみのリユースについての一例を伝えられたと思う。また、工作や遊び感覚でSDGsを覚えてもらうこともできたのではないか。

②運営の評価

・内容の難易度は適切だったか?

小学1~6年生と年齢の幅が広かったので、特に低学年の子供たちはやや苦戦している印象だった。特に、ペットボトルにラメを入れる際に、飲み口が小さく大学生の我々でもきれいにすべて入れきるには難しかったためこぼしたり時間がかかったりしている様子がうかがえた。また、今回、お弁当用ピックをスポンジとペットボトルキャップに付ける作業を大学生が行ったが、そもそもグルーガンを持っていない家庭や接着剤でつける際は注意を払うべきだと考えられる。

その他の点に関しては、水や液体のりを注ぐだけで比較的適した難易度のものだったと思う。

・適切な時間管理ができたか?

計3回、それぞれ人数がバラバラだったが、おおむね1時間程度で終了し事前に伝えていた1時間半に収まっていた。また、色おにも1回5~10分と時間調整を行いやすい企画であった。

→適切な時間管理ができたと言える。

・参加者の理解度や進み具合などを見ながら、臨機応変にプログラムやスケジュールを変えたりできたか?

当初、ペットボトルにラメを入れる際の考慮は何もしておらず、机や床にラメがこぼれ掃除機で吸い取るという作業を行っていた。しかし、材料を無駄なく使うという観点から、ペーパータオルを1枚敷きそのうえで作業を行うことでこぼれても簡単に再度利用できるだけでなく、掃除の手間も減らすことができた。

③外部評価

各放課後児童クラブ職員の方から得たコメントをもって外部評価とする。

◎しまっ子第一放課後児童クラブ おきずみ様

SDGsについて、小学生を対象にわかりやすく伝えるために興味を持たせたり、工夫されているなと思いました。スノードームは学童の活動でも作ったことはありますが、ペットボトルを使用したり、遊びながらクイズを出してもらい、普段何気なく過ごしている場所にもSDGsにつながる気づきがあったのではないかと思います。

◎しまっ子第三放課後児童クラブ 小島様

児童及び、職員と共々、とてもいい体験ができ大変満足しております。機会があればまた実習のご協力思あ知しております。

とのことだった。

7.緊急事態、法令順守への対応実績

・災害は発生せず、避難誘導も必要なかった

・個人情報保護に関しては、顔が映らない様に写真を撮るなどの工夫をしながら撮影した。

・写真に写っても良いかの問いかけをあらかじめ行った。

8.活動の改善点

(1)目的面

SDGsについて、身近に存在することまた、楽しみながら学んでくれたことはアウトプット指標及びアウトカム指標から読み取れる。よって実施内容自体の改善点は無し。

(2)内容・構成面

企画への参加人数がかなり多く、7人の大学生で一度に捌くには限界が感じられた。また、今回は問題なかったが、参加人数の多さを認識していながらも工作のようなコストがかかるものを選択してしまったので、よく注意を払うべきであったと思う。

また、人数や子供たちの性格により企画実施にかかる時間が大幅に異なってしまったので、安定して企画を行えるように工夫と準備が必要であると感じた。

(3)効果測定の方法

 効果測定は挙手で行った。

・楽しかったか

・もう一度実践したいか

・運動で健康になれたか

などSDGsと遊びの中間をとるような設問をうまく聞くことができたので良かったと思う。

(4)その他

なし

9.SDGs推進に関するロードマップ・実施計画見直し案


10.感想

BR23025 濵田航颯

今回、スノードームづくりの全体進行を担当した。第3学童では、みなまじめで静かな子供たちが多くかなりテンポよく進行することができた。また、進行しながらも各グループをまわり、手伝いが必要な子に手を貸し、大学生のメンバーに指示を出しつつ全体に注意し進められた。第1学童では、第3よりも元気な子供たちが多く、全体進行というよりは各グループをまわりグループごとに作業を進められるように指示を出していった。全体を見極めながら臨機応変に対応するというのは得意なことだったので、おちついて特に何事もなく進めることができたのではないかと思う。また、企画終了後も遊んでから帰るなど子供たちともかなり仲良くなれて自分自身も楽しんで企画を行うことができたと思う。

BR23056 蓮見剛

 私はSDGs色鬼を担当し、小学生をまとめたりアンケートを実施したりしていた。第三学童では、学童近くの公園で実施したが、公園で他の小学生も多く遊んでおり参加者との区別をつけることができなかった。そのためアンケートをとるために集合をしてもらう際などに人数確認が難しくなってしまった。第一学童では、実施した場所が他の小学生や利用者が少ない公園だったので第三学童の時と違い参加者を把握することができた。また色鬼で逃げられる範囲を決めたことで一度の鬼ごっこが終わるまでの時間を短くなり、多くの子が鬼を順番にやることができた。

BR23065 高根善吏

 私は今回スノードームづくりを担当し、基本はサポートをする形で参加した。今回は第三学童と第一学童に訪問し、どちらも順調に進めることができた。途中でうまくいかないことが出たときもすぐに対応して特に問題なく終えることができた。また、今回の企画が終わったあとで学童の子どもたちと遊ぶことで仲良くなることができ、子どもたちを楽しませてあげることができたと思う。

以上。