報告者:芝浦工業大学大学院理工学研究科機械工学専攻1年 金原生奈
【活動日時】2024年1月5日(金) 10:30~13:00 晴れ
【訪問先】IKEA新三郷
【活動内容】イケアのサステナビリティにおける事業の紹介およびIKEA新三郷の見学
Hej! こんにちは!
我々は、1月5日(金)にIKEA新三郷へイケアのサステナビリティにおける事業の紹介を受けつつ、見学をしました。
「より快適な毎日を、より多くの方々に」とのビジョンを基に、イケアは原材料を調達するコミュニティから、優れたデザインと機能性を兼ね備えたホームファニッシング製品を幅広く取りそろえ、より多くの方々に購入いただけるよう、できる限り手ごろな価格で提供し、ご家庭でよりサステナブルな生活をサポートする方法に至るまで、世界中にポジティブな影響をもたらしたいと考え、社会のポジティブな変化に一役買っています。
今回の活動には、大学生22人、教員1人の計23人が参加しました。
10時前にIKEA新三郷入り口に集合し、受付をしました。
↑IKEA新三郷の外観
↑入館受付の様子
受付を終えた後、会議室に向かい、イケア全体のサステナビリティにおける事業や取り組みについて、伺いました。
イケアには「永遠に守るべきもの」のひとつとして、力を入れている環境と社会への取り組みから、大小の意思決定まで、イケアの方向性である毎日の業務における道しるべとなる8つのイケアバリューがあります。
- お互いを信頼し同じ方向に向かって努力し、一緒に楽しむ「Togetherness(連帯感)」
- 現在と次世代のために、重要で永続的な影響をもたらす「Caring for people and planet(環境と社会への配慮)」
- 品質に妥協することなく、より少ないものからより多くのものを生み出す「Cost-consciousness(コスト意識)」
- 簡潔さや率直さ、堅実な姿勢の「Simplicity(簡潔さ)」
- 不可能と思われる課題の解決策を見つける「Renew and Improve(刷新して改善する)」
- 従来のやり方に疑問を投げかけ、ホームファニッシング業界やときには世界にまでポジティブな変化をもたらす「Difference with a meaning(意味のある違うやり方)」
- より大きく挑戦しがいのある職務をこなし成長する「Give and take responsibility(責任を与える、引き受ける)」
- 有言実行し、手本となる行動でリードする「Lead by example(手本となる行動でリードする)」
特に「Caring for people and planet(環境と社会への配慮)」において、2030年までの目標“People and Planet Positive (PPP)”を達成すべく、再生可能エネルギーの使用(IKEA新三郷;10%:1,080枚の太陽光発電、90%:他社の再生可能エネルギーの購入)や工場・物流・店舗などの関わるすべての人の権利を大切にするIWAY、子ども達の未来をIKEA Familyメンバーと一緒に作る“IKEA Family 募金”の実施、3.72%の障害者雇用の現状と、イケアのサステナビリティを実現するために有言実行しています。
↑イケアのサステナビリティにおける事業や取り組みについて、受講している様子
座学が終了したら、店舗見学の開始です。安全のためにイエローベストを着用し、店舗のサステナビリティ表示の工夫や裏側のリサイクルエリアなどを見て回りました。
イケアには、ユーザー目線のデザイナーがいて、近隣の生活スタイルに基づいたルームセットを数多く設け、サステナビリティに関するメッセージはキーカラーの緑のボードでストアの様々な所に表示していました。
また、リサイクルエリアではストレッチフィルムや段ボール、木くず、ガラスなど32品目を分別し、21品目をリサイクルしており、イケア・ジャパンで76%、IKEA新三郷で72%のリサイクルを達成しており、2030年までに100%達成を目指しているそうです。
↑イエローベスト着用中
↑IKEA新三郷内のサステナビリティ表示箇所の見学
↑リサクルショップのサーキュラーマーケットにて、家具の再梱包の様子や無料の部品倉庫を見学しました。
↑サーキュラーマーケット内、家具の再梱包装置を稼働している様子
また、スウェーデンフードマーケットにて、スウェーデンの定番料理であるミートボールと、味もジューシーな食感も変わらないエンドウ豆由来タンパク質、オーツ麦、ジャガイモ、タマネギ、リンゴで作られた「プラントボール」を試食しました。
大変おいしかったです。
↑プラントボールの試食中
全ての見学を終え、異なる学部・学科のメンバーで交流を深めつつ、今まで案内を務めて下さったIKEA新三郷の浅沼さまらに質問回答の場を設けて貰いました。
↑質問回答タイム
参加した学生からは、「イケアでこんなにもSDGsについて考慮されている場所が多くあることを体感し驚いた。」「社員さん同士がニックネームで呼び合うなどしているのを見て、とても楽しく、また、お客様や環境のことをよく考えている職場ということを知ることが出来た。」「環境面だけでなく、動物由来のものを食べられない人への配慮、障害を抱えたひとの雇用など、幅広く活動しているのが印象的だった。」等の感想が寄せられました。
イケアのビジョンや価値観をとても大切にしている様子を目の当たりにし、有言実行で社会をポジティブに変化させていることの実感を得られたと思います。